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抗がん剤治療中の紫外線対策2 日焼け止めの選び方

抗がん剤治療中の紫...

抗がん剤治療中の紫外線対策2 日焼け止めの選び方

抗がん剤 紫外線対策 認定看護師 専門看護師 豆知識

Matsui Yuko

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公立小松大学 教授 松井優子

今回は、サンスクリーン剤(日焼け止め化粧品)の選び方について、ガイドラインに基づいてお話します。

サンスクリーン剤(日焼け止め化粧品)には、紫外線散乱剤(ノンケミカルサンスクリーン剤)と紫外線吸収剤(ケミカルサンスクリーン剤)の2つの種類があります。日焼け止めの多くは、この2つを組み合わせて作られていますが、容器などに「紫外線吸収剤不使用」、「ケミカルフリー」などの記載があるものもあります。

紫外線散乱剤は、皮膚内部への浸透性が低い無機系の微粒子で作られています。紫外線吸収剤は、有機系の物質で作られており、皮膚の角層を通過することから、まれにアレルギーなどの皮膚トラブルが起こることがあります。抗がん剤治療中には、紫外線散乱剤(ノンケミカルサンスクリーン剤)の使用が勧められています。

日焼け止めには、紫外線の防御指数としてUV-Bを防ぐ指標のSPFやUV-Aを防ぐ指標のPAが表示されています。日常生活ではSPF15, PA++程度でよいですが、野外で長時間紫外線にさらされる場合には、SPF50以上, PA++++で、落ちにくいウオータープルーフの製品の使用が勧められています。

引用文献:

日本がんサポーティブケア学会編、がん治療におけるアピアランスケアガイドライン2021年度、金原出版

環境省、紫外線環境保健マニュアル2020、https://www.env.go.jp/content/900410651.pdf

Matsui Yuko

公立小松大学 教授 松井優子

公立小松大学 教授 松井優子

公立小松大学 保健医療学部 看護学科 基礎看護学 教授/2007年 日本看護協会 がん化学療法看護認定看護師を取得/2007年 日本褥瘡学会認定師(看護師)を取得/2011年 金沢大学大学院 博士後期課程修了 博士(保健学)取得/2018年より現職