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抗がん剤治療中の紫外線対策3 日焼け止めの塗り方

抗がん剤治療中の紫...

抗がん剤治療中の紫外線対策3 日焼け止めの塗り方

抗がん剤 紫外線対策 認定看護師 専門看護師 豆知識

Matsui Yuko

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公立小松大学 教授 松井優子

今回は、効果的な日焼け止めの塗り方についてお話します。

ポイント1.適切な量を塗りましょう。

リキッド(液状)、乳液、クリーム、ジェル、ステック、スプレー、シートなど、形状が様々で、適切な量は異なります。説明書きに書かれている量を塗るようにしましょう。目安は、顔に使用する場合、クリーム状の日やけ止めはパール粒1個分、液状のものは1円硬貨1個分です。

ポイント2.塗り残しがないように広げましょう。

適切な量を手のひらに取ったら、数か所に分けて皮膚に置き、まんべんなく塗り広げます。腕や脚の場合は、表と裏に1本ずつ直線を描くようにつけてから、手のひらでらせんを描くように均一にムラなく伸ばします。

ポイント3.重ね塗りをしましょう。

塗りむらを避け、期待される紫外線防御効果を発揮させるため、再度、同じ量を、重ね塗りしましょう。

ポイント4.塗りなおしをしましょう。

 日焼け止めは、汗をかいたり、ハンカチで汗をぬぐったりすることによって落ちていきます。落ちたと思った時や、2~3時間おきに重ね塗りをしましょう。抗がん剤治療の際に推奨されている紫外線散乱剤は、紫外線吸収剤に比べて汗や皮脂で落ちやすい製品もあるため、こまめに塗りなおしをしましょう。また、日焼け止めは、戸外に出る直前に塗るようにしましょう。

ポイント5.しっかりと落としましょう。

 肌トラブルの予防のために、外出先から戻ったら、洗顔料やクレンジング剤でしっかりと洗い流しましょう。

引用文献:

日本がんサポーティブケア学会編、がん治療におけるアピアランスケアガイドライン2021年度、金原出版

環境省:紫外線環境保健マニュアル2020、https://www.env.go.jp/content/900410651.pdf

Matsui Yuko

公立小松大学 教授 松井優子

公立小松大学 教授 松井優子

公立小松大学 保健医療学部 看護学科 基礎看護学 教授/2007年 日本看護協会 がん化学療法看護認定看護師を取得/2007年 日本褥瘡学会認定師(看護師)を取得/2011年 金沢大学大学院 博士後期課程修了 博士(保健学)取得/2018年より現職