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膵臓がんの検査

膵臓がんの検査

膵臓がんの検査

膵臓がん

Takatori Hajime

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金沢大学附属病院 光学医療診療部 部長・准教授 鷹取元

膵臓がんをみつけることができる検査としては、する検査です。人間ドックで受けたことがある方もいるとおもいます。膵臓は胃の後ろにあることから、全体を完全に観察することは難しい場合があります。特に膵尾部が見えにくいことがあります。CTは日本では広く普及しているので多くの方がご存知だと思いますが、通常のCTでは早期の膵臓がんをみつけることが難しく、造影剤を注射する造影CTの方ががんの発見や、詳細を評価する点で圧倒的に優れています。MRIは造影剤を使わなくても膵管を描出できる点などでCTより優れた点がありますが、やはり造影剤を併用することで、膵臓がんの早期の変化である膵臓の部分的な萎縮や変形、限局した膵管の拡張などをみつけやすくなります。CT,MRIとも性能の向上や診断学の進歩、放射線科の先生の読影力アップにより、膵臓がんの診断能が年々向上しています。PET-CTは体内のがんをみつけることができるCT検査です。費用はかかりますが、人間ドックに含まれる場合もあります。がん細胞が正常な細胞よりも多くブドウ糖を取り込む機能を観察してがんを見つけます。多くの膵臓がんもPETで反応がみられますが、PET-CT単独ではがんの大きさや範囲の診断は難しいので、CTやMRIと組み合わせて検査します。

そして近年、新たな検査方法が加わり、膵臓がんの診断や治療方針の決定に大きな役割を担っています。「超音波内視鏡検査」です。

Takatori Hajime

金沢大学附属病院 光学医療診療部 部長・准教授 鷹取元

金沢大学附属病院 光学医療診療部 部長・准教授 鷹取元

金沢大学附属病院 消化器内科に所属/公立松任石川中央病院,ソフィア内科クリニックでも診察しています。/消化器内科医24年目を迎えます。専門は内視鏡診断と治療。/モットーはわかりやすい説明と丁寧な内視鏡。/趣味は鉄道と温泉,お酒を美味しくいただくことです。