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がんかもしれない、ということよりも

がんかもしれない、...

がんかもしれない、ということよりも

nanae

そろそろ乳がん検診に行くシーズンだなぁ。と思ったある日のこと。

お風呂でいつもはしないセルフチェックを、この日はなんとなくやってみようと思いたち、右胸に手をやるとすぐに小さな5ミリくらいの固いものに指先が触れました。

一瞬、がん?と疑いましたが、いや乳腺かもしれない。そんな風に思いつつ、度々触ってみては、

まだある。

いやそのうちなくなるかも。

もうじき検査に行くし…。

違うと思いたい気持ちと、もしかしたらそうなのかも…という気持ちがいったりきたりしていました。

ちょうどその頃は、インフルエンザの予防接種で混み合う時期で、落ち着くのを待ち、乳がん検診に行ったのは、それから約2ヶ月後でした。

あいわからず、5ミリくらいのしこりはあるままでした。

 

超音波検査をしている先生の手が、自分でも気になっていたところで止まりました。

あ〜、やっぱり…。

もしかしたら、自分の中でどこかで覚悟していたのかもと思うほど、戸惑いはほとんどありませんでした。

超音波で映し出された画像を見て、いいものじゃない気がするとその時すでに言われました。

そして、翌日細胞診をする事に。

 

その時、なんとなく妊娠しているかもと自分のなかで予感していました。

もしも、妊娠していたら…、

がんだったら…、

お腹の子は?どうなってしまうんだろう…。

自分が、がんかもしれないということよりも、もしも妊娠していたら…お腹の子はどうなってしまうのか…。あまりにも未知すぎて、それがとても心配でした。

私にとって、この妊娠は、確定であれば約6年振りの妊娠。何年も望んではいたものの、なかなか授かることができなかった2人目。この時私は40代。

 

この時からすでに、この子を守る事しか頭にありませんでした。