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体を動かしましょう

体を動かしましょう...

体を動かしましょう

運動 健康 予防 健康・予防

Motoo Yoshiharu

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金沢医科大学 名誉教授 元雄良治

運動は、がん・糖尿病・夜間頻尿・胃もたれ・うつ病・骨粗しょう症の予防・改善に有用です。しかし、運動と聞くと、何か特別のことをしなくてはいけないのかと思ってしまいますね。日本人は座っている時間が世界的にも長いと言われています。「ちょこちょこ」動くことがよいでしょう。エレベータを使わずに階段を使う、通勤で歩いたり、自転車を使う、テレビ体操・ラジオ体操を日課にする、ウォーキングやジョギングに励む、などいろいろと考えられます。
がんリハビリテーションという言葉があり、がんになっても積極的に体を動かすことの重要性が指摘されています。体が動くと心まで晴れやかになることが多いです。もちろん痛いところを我慢して動かすのはよくないでしょうが、動かさないから衰えていく「廃用症候群」を予防していくことは大切です。
椅子に座って、片方ずつ足を水平に挙げて5秒間保つというような簡単なことでも継続すれば、大腿部の筋肉の衰えを防ぐことにつながるでしょう。自分に合った体の動かし方を見つけて、楽しく生き生きと毎日継続できればいいですね。

Motoo Yoshiharu

金沢医科大学 名誉教授 元雄良治

金沢医科大学 名誉教授 元雄良治

1980年東京医科歯科大学医学部卒業。1984年米国テキサス州ダラス・ワドレー分子医学研究所に2年間留学。金沢大学がん研究所腫瘍内科講師、准教授を経て、2005年金沢医科大学腫瘍内科学主任教授・集学的がん治療センター長に就任。最先端のがん治療においてチームリーダーとして活躍した。2021年金沢医科大学名誉教授、小松ソフィア病院腫瘍内科部長に就任。訪問診療にも従事し、患者・家族との対話を重視した「全人的がん医療」をめざして、地域での啓発活動にも尽力している。著書「全人的がん医療」、「まるごとわかる!がん」、「漢方でできるがんサポーティブケア」。