今回は、認定看護師の役割について少し詳しいお話をします。
日本看護協会は、認定看護師の役割として、以下の3つあげています。
①個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)
②看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
③看護職等に対しコンサルテーションを行う。(相談)
https://nintei.nurse.or.jp/nursing/wp-content/uploads/2020/09/leaflet_CN2020_1.pdf
認定看護師は、②の看護職への指導や、③の看護職等の相談を通して、看護チームが行う看護の質の向上をはかります。患者さんや御家族の方々には、①の実践の役割を果たすためにお会いします。認定看護師の取得には、専門領域での5年以上の勤務経験の後に600時間の専門的な教育を受けることが必要です。その中には、患者さんや御家族の方々のお話を聴くためのコミュニケーション技術なども含まれています。専門的な経験・知識・技術を備えた認定看護師の力を借りることは、納得の得られる治療選択や、安全で安楽に治療を受けることにつながります。