CONTACT
TOP

>

加登大介 コラム一覧

>

じぶん色のピースマーク

じぶん色のピ...

じぶん色のピースマーク

緩和ケア 終末期 緩和ケア医

Kato Daisuke

|

市立砺波総合病院 緩和ケア科 部長 加登大介

幸せを表現する方法はひとそれぞれですが、ピースマークをしている人はたいてい嬉しそうです。
マークの作り方や角度、置き場所も十人十色。自分らしさが現れる瞬間です。

『もしもあなたががんと診断され、身体のどこかに不調があったり気がかりがあったりする場合には、どうか緩和ケアを受けてください』
これが、緩和ケア医の私から皆さんにお伝えしたいメッセージです。
なぜ?緩和ケアを受けるとこんないいことがあるからです。

1つめ、身体の苦痛が和らぎ眠れなかった方が眠れる、食べられなかった方が食べられるようになります。
2つめ、気持ちの辛さが和らぎ前向きな思考を取り戻すことができます。
3つめ、辛さが和らげば今後の大切なことをきちんと話し合えるようになります。
そうすれば自分らしさが回復し、長生きできる方だっているのです。

緩和ケアは患者さんやご家族が再び夢や希望を持つことを叶える手段のひとつです。
たとえがんという病に向き合わなくてはいけない困難な状況であっても、自分なりの笑顔でニッコリ笑うことは可能です。
緩和ケアについていろいろな切り口で紹介させていただくこのコラムが、がん患者さんの幸せへの道しるべとなりますように。

Kato Daisuke

市立砺波総合病院 緩和ケア科 部長 加登大介

市立砺波総合病院 緩和ケア科 部長 加登大介

職歴:虎の門病院 内科、血液内科、臨床腫瘍科、緩和医療科 医長/日本バプテスト病院 ホスピス/富山市民病院 緩和ケア内科 主幹
主な資格:日本内科学会内科認定医/日本血液学会血液専門医/日本緩和医療学会緩和医療専門医/日本臨床倫理学会臨床倫理認定士