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緩和ケアの窓口

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緩和ケア 終末期

Kato Daisuke

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市立砺波総合病院 緩和ケア科 部長 加登大介

『どこへ行けば緩和ケアが受けられるのですか?』そんな質問をよく耳にします。でも心配は要りません。2008年から緩和ケアに関する研修会が全国で開催され、がん診療に携わる医師が基本的な緩和ケアの知識や技術を習得しています。研修会は10年間で5000回以上開かれ、修了医師は10万人を超えました。私自身は今までに約50回の研修会で数百人の医師を指導してきました。

ですから緩和ケアを受けたい場合には、まずは主治医の先生に相談してみてください。そうすれば主治医の先生、または専門の看護師や医師が必要に応じて緩和ケアを提供してくれます。もし主治医の先生に切り出すのが難しければ、話しかけやすい医療者に伝えてみてください。きっとうまく繋いでくれます。

このように緩和ケアは確実に拡がっているのですが、患者さんの側で『痛くても痛み止めは使わずに我慢した方がいい』と自ら緩和ケアを遠ざけてしまうケースもあります。実際に日本人は、他の国の人と比べて痛みを我慢する傾向が強く、痛み止めの使用量は先進国の中で極端に少ない状態が昔から続いています。でも痛みを我慢することに一体どんなメリットがあるのでしょう?少なくとも私には思い浮かびません。

Kato Daisuke

市立砺波総合病院 緩和ケア科 部長 加登大介

市立砺波総合病院 緩和ケア科 部長 加登大介

職歴:虎の門病院 内科、血液内科、臨床腫瘍科、緩和医療科 医長/日本バプテスト病院 ホスピス/富山市民病院 緩和ケア内科 主幹
主な資格:日本内科学会内科認定医/日本血液学会血液専門医/日本緩和医療学会緩和医療専門医/日本臨床倫理学会臨床倫理認定士