2005年1月16日の西春マラソン10Kを51分44秒で完走した2日後に、腰痛や腹痛といった大腸がんの特徴と言える症状が初めて発現しました。その後も飲食を伴う会合等の後の夜や翌朝に同様の症状を繰り返すようになり、さらに全身倦怠感が加わって確実に増強していきました。従って、とても走れる状態ではなく、結局は8月19日の下行結腸がん発見(後に詳述)まで、一度も市民マラソンに参加することはできませんでしたが、「次こそは?」という淡い期待から参加費を事前に振り込み続け、19回分が無駄になりました。
一方、走れなくても専門職としての日常活動は続けねばなりません。腰痛症状初発の翌1月19日には、午前から学生講義と外来診療、午後には口腔がんの手術、終わって教授会と続き、ぎっくり腰症状に。4月19日の誕生日にはギリシャでの国際学会に参加していて、お祝いの夕食後に腹痛が再発。5月28日の教室の還暦祝賀会ではさすがに自重して事無き。さらに6月11日、7月8日の国内学会発表をこなすも倦怠感が進み、この頃、多くの方々から「先生、元気ないですね」と言われました。そして8月中旬の韓国旅行で遂に進行大腸がんが最後通告を突き付けてきました・・。