受診当日19日の朝、東京自宅での点滴は継続しましたが、体調はあまり戻っていない感じでした。その間にも嘔吐を3回繰り返したため、夜になって娘達の母校であるS大学病院の救急部を受診しました。そこで撮影されたCT像から下行結腸癌の疑いが濃厚で、同部での腸閉塞(写真:矢印)により、その上方(口側)の腸管内に貯留した液状成分が出口を求めて嘔吐排出したことが判明しました。
これで昨2004年1月の市民マラソンでの薄い工事用鉄板につまずいての転倒に始まった一連の異変(腰痛、全身倦怠感、飲酒・牛乳摂取後の激しい嘔吐、食後の腹痛、等々)の原因が全て、この閉塞性大腸癌に収斂しました。腑に落ちたとはこのことで、その際にはショックや死の恐怖は不思議になく、第一に考えたことは、何としても金沢に帰って手術を受けたいということでした。しかし・・。
CT像から1年半余の全ての兆候が腑に落ちる
大腸がん オストメイト 医師 告知
Yamamoto Etsuhide
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金沢大学名誉教授 / 城南歯科医院理事長 山本悦秀
Yamamoto Etsuhide
金沢大学名誉教授 / 城南歯科医院理事長 山本悦秀
金沢大学名誉教授 / 城南歯科医院理事長 山本悦秀
1970年東京歯科大学卒業、1975年東京医科歯科大学大学院修了。以後、東京医科歯科大学助手、札幌医科大学講師、助教授を経て1988年より金沢大学教授。2011年に定年退職し、名誉教授に就任。洗足に歯科医院を開設し、現在理事長を担っている。
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