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山本悦秀 コラム一覧

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大腸がんでストーマ保有者「走って書いて講演」

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大腸がんでストーマ保有者「走って書いて講演」

大腸がん オストメイト 医師 フルマラソン

Yamamoto Etsuhide

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金沢大学名誉教授 / 城南歯科医院理事長 山本悦秀

私は現在76歳、2011年3月まで金沢大学病院歯科口腔外科の教授でした。
その在任中の60歳時に進行大腸がんを発症、肝転移を含め、計3回の開腹手術を経て、今日まで奇跡的に無再発です。
ストーマ(人工肛門)は2回目の手術時に造設されましたが、「生かされた」医療者オストメート(ストーマ保有者)の責務として、執筆と講演を中心に大腸がんとストーマの啓発活動をしています。
決定的な症状発現は2005年8月の韓国旅行中の腸閉塞で、何とか金大病院にたどり着き、当日深夜に下行結腸がんの切除手術を受けました。その後、07年6月には上部直腸がん、さらに08年3月には肝転移の手術を受けています。
このような経緯でしたので、さらなる再発・死の恐怖は常にありましたが、気持ちで負けてはならないと、がん闘病本を読み漁ると共に自らも4冊刊行し、41歳から始めた市民マラソン参加も続けました。
完走回数はフルマラソン21回を含め、10km種目以上で800回に到達、その後は皇居周回10kmの自主ランに切り替え、現在955回です。「ストーマあっての命、ランあっての人生」に感謝の日々です。

Yamamoto Etsuhide

金沢大学名誉教授 / 城南歯科医院理事長 山本悦秀

金沢大学名誉教授 / 城南歯科医院理事長 山本悦秀

1970年東京歯科大学卒業、1975年東京医科歯科大学大学院修了。以後、東京医科歯科大学助手、札幌医科大学講師、助教授を経て1988年より金沢大学教授。2011年に定年退職し、名誉教授に就任。洗足に歯科医院を開設し、現在理事長を担っている。