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妊娠中の悪性リンパ腫治療について①

妊娠中の悪性リンパ...

妊娠中の悪性リンパ腫治療について①

夏海

 私は30歳、第二子妊娠中(妊娠20週)に、悪性リンパ腫を告知されました。ALK陽性未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)という種類です。

  出産前に私の受けた治療はCHOP 療法。化学療法とステロイドの服薬を組み合わせた、悪性リンパ腫の代表的な治療方法です。この治療を妊娠中に行っても問題ないということは主治医に説明されていました。しかしいざ自分が受けるとなると、本当に大丈夫なのだろうかと心配でした。化学療法、つまり抗がん剤といえば、映画やドラマでのイメージのせいか、髪の毛が全て抜け、吐き気が酷いなど、とにかく辛いのではないかと想像してしまい、とても不安でした。

  治療開始前に行う検査や治療による副作用等の様子を見るため、初回の治療の際には約3週間入院しました。

 妊娠22週目に、CHOP療法1クール目を受けました。2,3時間の点滴を1回と、5日間の服薬(朝昼20錠)で1クールです。それをまず出産前に4クール行う計画でした。

 点滴した翌日に、それまでパンパンに腫れていた首の腫瘍が目に見えて小さくなりました。びっくりしたのと同時に、薬の効果があったことにホッとして、嬉しかったです。それ以外に自分では殆ど変化を感じませんでしたが、抗がん剤の副作用で白血球の数が減り、感染症等のリスクが上がってしまうので、念のためすぐに退院することはできないとのことでした。

 検査と治療の後は特にすることもなく、ありがたいことに毎日のんびり過ごしました。