今回は、効果的な日焼け止めの塗り方についてお話します。
ポイント1.適切な量を塗りましょう。
リキッド(液状)、乳液、クリーム、ジェル、ステック、スプレー、シートなど、形状が様々で、適切な量は異なります。説明書きに書かれている量を塗るようにしましょう。目安は、顔に使用する場合、クリーム状の日やけ止めはパール粒1個分、液状のものは1円硬貨1個分です。
ポイント2.塗り残しがないように広げましょう。
適切な量を手のひらに取ったら、数か所に分けて皮膚に置き、まんべんなく塗り広げます。腕や脚の場合は、表と裏に1本ずつ直線を描くようにつけてから、手のひらでらせんを描くように均一にムラなく伸ばします。
ポイント3.重ね塗りをしましょう。
塗りむらを避け、期待される紫外線防御効果を発揮させるため、再度、同じ量を、重ね塗りしましょう。
ポイント4.塗りなおしをしましょう。
日焼け止めは、汗をかいたり、ハンカチで汗をぬぐったりすることによって落ちていきます。落ちたと思った時や、2~3時間おきに重ね塗りをしましょう。抗がん剤治療の際に推奨されている紫外線散乱剤は、紫外線吸収剤に比べて汗や皮脂で落ちやすい製品もあるため、こまめに塗りなおしをしましょう。また、日焼け止めは、戸外に出る直前に塗るようにしましょう。
ポイント5.しっかりと落としましょう。
肌トラブルの予防のために、外出先から戻ったら、洗顔料やクレンジング剤でしっかりと洗い流しましょう。
引用文献:
日本がんサポーティブケア学会編、がん治療におけるアピアランスケアガイドライン2021年度、金原出版
環境省:紫外線環境保健マニュアル2020、https://www.env.go.jp/content/900410651.pdf