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抗がん剤治療中の皮膚の乾燥1 抗がん剤と皮膚の乾燥

抗がん剤治療中の皮...

抗がん剤治療中の皮膚の乾燥1 抗がん剤と皮膚の乾燥

抗がん剤 認定看護師 専門看護師 皮膚の乾燥

Matsui Yuko

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公立小松大学 教授 松井優子

だんだん寒くなってきました。手荒れが気になる季節ですね。抗がん剤の中には、皮膚の乾燥を引き起こす薬剤があります。抗がん剤により皮膚の基底層の細胞が障害されることによって、皮膚の新陳代謝が阻害されたり、皮脂の分泌が減少したりすることによって皮膚の乾燥が起こります。皮膚の亀裂による痛みや、出血が生じることもあります。

このような薬剤として、フルオロウラシル(商品名:5-FU®など)、テガフール・ウラシル(商品名:ユーエフティ®)、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(商品名:ティーエスワン®)、パクリタキセル(商品名:タキソール®)、ドセタキセル(商品名:タキソテール®)、セツキシマブ(商品名:アービタックス®)、パニツブマブ(商品名:ベクティビックス®)などがあります。

これからの季節は、皮膚の乾燥対策を特に念入りに行いましょう。具体的には、入浴や水仕事の後は、保湿効果のあるローションやクリームを塗りましょう。できるだけ早く、こまめに塗ることが大切です。熱い湯は皮脂を落としすぎてしまうので、手洗いは水かぬるま湯で行いましょう。水仕事の際にはゴム手袋などを装着しましょう。

Matsui Yuko

公立小松大学 教授 松井優子

公立小松大学 教授 松井優子

公立小松大学 保健医療学部 看護学科 基礎看護学 教授/2007年 日本看護協会 がん化学療法看護認定看護師を取得/2007年 日本褥瘡学会認定師(看護師)を取得/2011年 金沢大学大学院 博士後期課程修了 博士(保健学)取得/2018年より現職