今回行われた検査で、肺がんと診断されることも予想されます。
この時点で、肺がんであったことも想定して、検査結果の説明を受ける準備をしてください。現在は、基本的には肺がんと診断された患者様全員に結果を正しく説明します(告知されます)。誤魔化すようなような表現(「肺の腫瘍」と伝える、など)や家族のみに説明する、ということはありません。
肺がんと診断された場合、治療方法はもちろんのこと、肺がんに対する治療を行いながらご自身の生活・生き方について決めていかなくてはいけません。また基本的な考え方として、自分の病気の状況についてご自身が一番よく理解しておく、のが良いと思います。
しかしながら、肺がんと告知された場合には、誰しもこれまで経験のない感情に襲われます。「告知された時は、頭が真っ白になってその後の説明は全く覚えていない」という方もいらっしゃいます。
ですから、あまり考えたくない結果であることも想定した上で、説明を受ける日に向けて以下のことについてあらかじめ考えておいたほうがよいでしょう。
- 悪い話をちゃんと伝えてもらう、ということ。
- 悪い話も含めて診断についてご自身が正しく理解した方が良いでしょう。
- 他の誰かにも伝えるかどうか。肺癌であった場合に、誰(家族、友人など)と共有しておきたいか。中には、自分以外の人には知られたくない、という方もいらっしゃいます。
- 説明を受ける時の同席者について
- 診断について、またその後の検査や治療について、自分の状態を共有しておきたい方が同席された方が良いでしょう。
- がんの告知を受けた場合、平静を保とうとしても、なかなかコントロールできないものです。告知後のことは全く覚えていない、という方もなかにはいらっしゃいます。