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木村英晴 コラム一覧

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5. 「〇月〇日に検査結果の説明をします」~生検結果の説明を受ける②~

5. 「〇月〇日...

5. 「〇月〇日に検査結果の説明をします」~生検結果の説明を受ける②~

肺がん 呼吸器内科

Kimura Hideharu

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小松ソフィア病院 副院長 木村英晴

今回行われた検査で、肺がんと診断されることも予想されます。

この時点で、肺がんであったことも想定して、検査結果の説明を受ける準備をしてください。現在は、基本的には肺がんと診断された患者様全員に結果を正しく説明します(告知されます)。誤魔化すようなような表現(「肺の腫瘍」と伝える、など)や家族のみに説明する、ということはありません。

肺がんと診断された場合、治療方法はもちろんのこと、肺がんに対する治療を行いながらご自身の生活・生き方について決めていかなくてはいけません。また基本的な考え方として、自分の病気の状況についてご自身が一番よく理解しておく、のが良いと思います。

しかしながら、肺がんと告知された場合には、誰しもこれまで経験のない感情に襲われます。「告知された時は、頭が真っ白になってその後の説明は全く覚えていない」という方もいらっしゃいます。

ですから、あまり考えたくない結果であることも想定した上で、説明を受ける日に向けて以下のことについてあらかじめ考えておいたほうがよいでしょう。

  • 悪い話をちゃんと伝えてもらう、ということ。
    • 悪い話も含めて診断についてご自身が正しく理解した方が良いでしょう。
    • 他の誰かにも伝えるかどうか。肺癌であった場合に、誰(家族、友人など)と共有しておきたいか。中には、自分以外の人には知られたくない、という方もいらっしゃいます。
  • 説明を受ける時の同席者について
    • 診断について、またその後の検査や治療について、自分の状態を共有しておきたい方が同席された方が良いでしょう。
    • がんの告知を受けた場合、平静を保とうとしても、なかなかコントロールできないものです。告知後のことは全く覚えていない、という方もなかにはいらっしゃいます。

Kimura Hideharu

小松ソフィア病院 副院長 木村英晴

市立砺波総合病院 緩和ケア科 部長 加登大介

職歴:金沢大学附属病院呼吸器内科で勤務後、2023年4月より小松ソフィア病院副院長に就任。専門分野は呼吸器疾患全般・肺癌。
主な資格:日本内科学会認定総合内科専門医 / 日本呼吸器学会認定呼吸器専門医